ジェンダー医療研究会:JEGMA

ジェンダー医療研究会は、 ジェンダー肯定医療に関して、エビデンスに基づいた情報を発信します。

Medical Transition

女性に対する肉体の強さに関する優位性は、男性から女性への移行者(トランス女性)においても保持されている

24の研究のシステマティックレビューによると、男性から女性への移行者(トランス女性)は、筋肉量が多少減少するものの、トランス女性の筋力と筋肉面積の値は、36ヶ月のホルモン療法後も、生物学的女性の値を上回っていると結論付けている。[1,2] 上のグラフ…

ジェンダー違和(性別違和)の児童に関して、医療的移行が自殺傾向を減少させるというエビデンスはほとんど無い

二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)が自殺予防に必要であると主張するエビデンスはほとんど無い[1]。 ある研究によると、性別再割り当て手術(sex reassignment surgery:SRS:性別適合手術)後、成人のトランスセクシャルの患者は自殺未遂を起こす可能…

医療的移行は、男性にも女性にも不妊のリスクをもたらす

ある広汎な研究[1]では、ジェンダーに関連した薬剤投与が患者を不妊症のリスクにさらすことが明らかになった。 小児のトランスジェンダー患者において、ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニストアナログ(GnRHa)による思春期の抑制は、生殖細胞の成熟を一…

ある研究では、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)がジェンダー違和(性別違和)を持つ子ども達の悲観的な考えを緩和しなかったと分かった

イギリスの研究[1]によると、重度かつ持続的なジェンダー違和を有する12~15歳の子どもの治療に用いられる二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)は、彼らの心理学的機能、自傷思考、身体イメージに有意な影響を及ぼさなかった。 しかし、予想通り、子供たち…

二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)や異性化ホルモンは、かなりの症例で骨の健康に悪影響を及ぼす

二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)と骨密度に関する長期的なエビデンスはほとんどない。 しかしながら、ジェンダーアイデンティティに関する長期間にわたる二次性徴抑制事例の極少数では、骨密度スコアが「年齢の割に低い」と認定されている[1]。骨密度…

二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)は「一時停止ボタン」以上のものである:使用した子どものおよそ98%が異性化ホルモンを服用

2021年に英国で行われた研究[1]では、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)を投与された44人の子どものうち、異性化ホルモンの服用へと進まなかったのは1人だけだった。 同様に、オランダの研究[2]は、二次性徴抑制療法を開始した若者のうち、この治療を…

医療的移行が良い結果をもたらすというエビデンスは限定的なものである

多くの異なる研究が、ジェンダー移行に関する質の高いエビデンスが不足していると指摘している。 オーストラリアの論文[1]では、ジェンダー再割り当てに関して肯定的な結果を示す利用可能な証拠のほとんどが、質が低いと述べている。 ドイツの研究 [2]で…