2021年に英国で行われた研究[1]では、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)を投与された44人の子どものうち、異性化ホルモンの服用へと進まなかったのは1人だけだった。
同様に、オランダの研究[2]は、二次性徴抑制療法を開始した若者のうち、この治療を放棄して異性化ホルモンを服用しなかったのはわずか1.9%であったと報告している。
さらにオランダの別の研究[3]では「二次性徴抑制から離脱した思春期の若者は1人もおらず、全員がジェンダー再割り当ての実際の第一段階である異性化ホルモン治療を開始した」と報告されている。
二次性徴抑制剤は未だ解明されていない方法で若い肉体を変化させる薬剤であり、その変化は永久的なものである可能性がある。これは実験的な治療プログラムである。つまり二次性徴抑制剤は、いかなる国においても、ジェンダー違和(性別違和:gender dysphoria)を持つ子どもの治療薬として認可されたことは一度もない。
参照:
[1] Carmichael, P., Butler, G., Masic, U., Cole, T. J., De Stavola, B. L., Davidson, S., Skageberg, E. M., Khadr, S., & Viner, R. M. (2021). Short-term outcomes of pubertal suppression in a selected cohort of 12 to 15 year old young people with persistent gender dysphoria in the UK. PLOS ONE 16 (2). [Link]
[2] Wiepjes, C.M., Nota, N.M., de Blok, C.J.M., Klaver, M., de Vries, A.L.C., Wensing-Kruger, S.A., de Jongh, R.T., Bouman, M.B., Steensma, T.D., Cohen-Kettenis, P., Gooren, L.J.G., Kreukels, B.P.C. & den Heijer, M. (2018). The Amsterdam Cohort of Gender Dysphoria Study (1972-2015): Trends in Prevalence, Treatment, and Regrets. Journal of Sexual Medicine 15 (4). [Link]
[3] de Vries, A.L.C., Steensma, T.D., Doreleijers, T.A. & Cohen-Kettenis, P.T. (2011). Puberty suppression in adolescents with gender identity disorder: a prospective follow-up study. J Sex Med 8 (8): 2276-83. [Link]