ジェンダー医療研究会:JEGMA

ジェンダー医療研究会は、 ジェンダー肯定医療に関して、エビデンスに基づいた情報を発信します。

英国市民団体よりリシ・スナク首相への書簡

市民団体Declaration for Biological Reality(生物学的現実の宣言)
コーディネーター:
James Esses からの書簡

declarationforbiologicalreality.org


イギリス首相 リシ・スナク殿

 私達は様々な経歴や職業の市民のグループです。

 私達はジェンダー・アイデンティティ・イデオロギーの名の下に引き起こされた子ども達の身体的および心理的な被害について深刻な懸念を抱いています。ジェンダー・アイデンティティ・イデオロギーとは、誰もが「ジェンダー・アイデンティティ:gender identity」を持っており、それは生得的性別(birth sex)とは異なる可能性のあるものであり、かつ、そのジェンダー・アイデンティティが生得的性別に優越するという考え方です。

 学校によっては、ジェンダー・アイデンティティ・イデオロギーをあたかも事実であるかのように生徒に教え、生物学的現実を無視、または否定する教育を行っています。間違った体に生まれることもあると子ども達に教えることによって、脆弱な子ども達が、科学的な根拠ではなく、イデオロギーによる根拠に基づいて、強力な(ジェンダー肯定)医療を求めるよう誘導しています。最も危険にさらされているのは、伝統的な性別のステレオタイプに適合しない子ども達です。その証拠に、このような子ども達の大多数が同性に性的魅力を感じているということがわかっています。

 「ジェンダー肯定移行」として知られる医療的介入は、重大な医療スキャンダルであることが明らかになりました。この分野の内部告発者達の主張は、最近の一連の出来事によってその正当性が証明されています。例えば、独立した報告書であるキャス・レビュー(Cass Review)の最終報告書、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)の処方を停止するNHS(イギリス国民保健サービス)の決定、イギリスタヴィストックGIDSジェンダー・クリニックの閉鎖、世界トランスジェンダー・ヘルス専門家協会(WPATH)の暴露ファイル(WPATH Files)に含まれる内部告発等があります。

 混乱した脆弱な子ども達に、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)や異性化ホルモン剤を含む社会的・医学的な移行を促すことは、取り返しのつかない発達上の問題、生理的損傷(骨密度の低下、生殖能力の喪失、性機能障害など)、社会的・人間関係にも及ぶ重大な被害を引き起こしています。既に、子ども達の発達に直接的かつ生涯にわたる影響を及ぼしており、被害がどれぐらいの規模に及ぶのかはまだわかっていません。

 私達は、これが重大なスキャンダルであり、公開調査が必要だと考えています。自らをトランスジェンダーであると信じている子ども達に対して、国やその他の機関が「ジェンダー肯定移行」のモデルを支持し、奨励し、促進することによって、どの程度、子ども達を保護する義務を怠ってきたかを検討しなければなりません。

 公開調査では、このようなことが許されてしまった原因と、子ども達とその家族への影響を検討し、今後子ども達を被害から守る方法について勧告する必要があります。

 調査の範囲には、この問題に加担しているすべての機関を含める必要があります。政府省庁、NHS(イギリス国民保健サービス)、民間のジェンダー・クリニック、メンタルヘルス関連団体、学校、「LGBTQ+」キャンペーングループ、放送・出版(特にBBC)、民間企業です。

 また、(キャス・レビューで特定のデータ提供が得られなかったことを考えると)この調査では、各機関に証拠を提供するよう強制することができる権限を持つことが必要です。

この調査は以下を考慮する必要があります。

  • 子ども達、特に女児や、(しばしば抑圧された)同性愛の性的指向を持つ子ども達が、自分をトランスジェンダーであると信じ、「移行」しようとするケースが著しく増加している原因;
  • 「ジェンダー肯定移行」の描写(その美化や促進を含む);
  • ジェンダー・アイデンティティ・イデオロギーがどのように、そしてなぜ関連機関の政策や実践の中に組み込まれたのか;
  • 「ジェンダー肯定移行」モデルの根拠が医学的・治療的にベストな実践と整合しているか、あるいは矛盾しているかの検証;
  •  第三者機関(慈善団体や活動団体を含む)が政府、教育、医療従事者に与えた影響;
  • 子ども達に提供された臨床治療社会的移行、二次性徴抑制剤(思春期ブロッカー)、異性化ホルモン剤、外科的処置(または手術への紹介)を含むが、これらに限定されないーに関して、そのような治療が提供された根拠と治療を提供したジェンダー・クリニックの文化、慣習、倫理;
  • 子ども達および/またはその両親(または保護者)から同意を得るプロセス;
  • 関連するリスクと、治療に伴うリスクが適切に伝えられたかどうか;
  • 自閉症スペクトラムを含む併存する疾患と、それがケアや治療に与える影響;
  • 同性を性的対象とする性的指向との相関と、それに対するケア及び治療上の配慮;
  • 両親(や保護者)の知らないところで、子ども達が「移行」することを助長・奨励すること;
  • 学校内での子ども達の社会的移行;
  • 元患者後悔や健康被害を経験した人や「脱トランス」を求めた人を含むーに対するフォローアップ(モニタリングや支援の提供など);
  • 臨床医や内部告発者によって提起された懸念と、そのような懸念への対応;そして、
  • 「ジェンダー肯定移行」の結果、子ども達に社会的・医学的危害が及ぶことを懸念した個人(専門家、保護者、一般市民)を黙らせようとしたこと。

 ジェンダーアイデンティティ・イデオロギーの蔓延は、既に子ども達に深刻な被害をもたらしています。私達は、緊急事態としてこの公開調査委員会を設置することを要請します。この公開調査は、上記で詳述した重要な問題に焦点を当てつつ、適時に完了できるよう迅速に進められなければなりません。子ども達の将来の安全と幸福がこれにかかっているのです。

敬具

2024年4月19日 

www.jamesesses.com

declarationforbiologicalreality.org