ジェンダー医療研究会:JEGMA

ジェンダー医療研究会は、 ジェンダー肯定医療に関して、エビデンスに基づいた情報を発信します。

キャス博士の報告書:この報告書について - p.16~

 

この報告書について

子どもと若者のためのジェンダー・アイデンティティ医療サービスに関する独立審査報告書は、NHS(国民保健サービス)イングランドから委託を受け、委託条件に規定されたこれらの医療サービスの提供に関する疑問について提言を行うものです。

このレビュー(審査報告書)は将来を見据えたものです。その役割は、現在の臨床的アプローチと医療サービスモデルをどのように改善すべきかを検討することです。そのためには、現在の状況を理解し、なぜ変化が必要なのかを理解し、将来のモデルが既存の課題に対処できるようにする必要があります。

本報告書は、主にジェンダーに関する支援を必要とする子どもや若者のためのサービスを委託する側と提供する側に向けたものです。しかし、このトピックには幅広い関心が集まっているため、可能な限りアクセスしやすくするよう努力し、同時に、時には詳細で複雑なデータも表現しています。

このレビューは、トランスジェンダーの人々の権利に関する、より広範な文化的・社会的議論を認識しています。 こうした議論の根底にある信念について、いかなる立場をとることも本レビューの役割ではありません。 むしろ、このレビューは、ジェンダーに関連する苦悩を解決するためにNHSに助けを求める子どもや若者に提供される臨床サービスに厳密な焦点を当てています。

 

報告書は5部構成となっています:

1. アプローチ(研究方法)

2. 背景

3. 患者コホート(集団)の理解

4. 臨床的アプローチと臨床管理

5. 医療サービスモデル

 

本報告書について

本レビューでは、現行の制度における課題と、それにどのように対処できるかをよりよく理解するため、幅広い視点からの意見聴取に重点を置いています。本報告書は、聴取した内容をすべてまとめたものではなく、直接引用を利用して適切な部分を要約したものです。

本報告書には、この研究のために依頼されたシステマティック・レビュー(系統的レビュー)から得られた知見も含まれています。 査読付き論文全文は、https://adc.bmj.com/pages/gender-identity-service-series にて、オープンアクセスで入手可能です。

本報告書は、現時点のものであり、現在入手可能な証拠に基づいて結論を導き、勧告を行うものです。

このレビューは、NHS および政府から独立しており、公開前にこのレポートの内容の承認や署名を必要とせず、また要求もしていません。

著者権

Cass Review
Independent Review of Gender Identity Services for Children and Young People
cass.review@nhs.net

Engage with the Review on Twitter

cass.independent-review.uk

目次

www.jegma.jp