ジェンダー医療研究会:JEGMA

ジェンダー医療研究会は、 ジェンダー肯定医療に関して、エビデンスに基づいた情報を発信します。

CassReview

キャス博士の報告書:エビデンスの構築 - p.52~

エビデンスの構築 1.11 (Appendix 1). 1.12 全国的なオープンな調達プロセスに従って、ヨーク大学は独立した研究プログラムの提供を委託されました。その目的は、疫学、臨床管理、ケアモデル、アウトカムに関連する公表されたエビデンスの入手可能な最良の照…

キャス博士の報告書:方法論/エビデンスを理解する -47 p.~

方法論 1.1 このレビューは、まず、採用されたアプローチを支える基本原則を確立しました。 児童または若者の福祉は、すべての考慮事項において引き続き最優先されなければなりません。 レビューの中心にあるのは、支援を求めている児童や若者のグループであ…

キャス博士の報告書:NHSナンバー/履行にあたって/より広いシステム学習 - p.44~

NHSナンバー 161. 現在、NHSの記録でジェンダーの変更を要求すると、NHSのガイダンスでは、新しいNHS番号を発行する必要があります。これは、これらの児童および若年者の保護および臨床管理に影響を及ぼし、長期的な健康管理(例えば、提供されるスクリーニン…

キャス博士の報告書:成人ジェンダー医療サービスへの移行/脱トランス/自費診療  - p.42~

成人ジェンダー医療サービスへの移行 145. 現在、かなりの数の若者がGIDSから成人向け医療サービスに移されています。 GIDSで医療を受けている人もいますが、GIDSの初診の予約を待ち続けている間に17歳になってしまい、そのまま成人向けサービスの待機リスト…

キャス博士の報告書:治療経路/NHS内での医療経路 - p.41~

治療経路 138. NHSに助けを求めるジェンダーに疑問を抱く児童や若者が公平にサービスを受けられるように、一次医療から三次医療までの経路に沿ったサービスへの紹介には、明確な基準が必要です 139. レビューが開始されたとき、専門のGIDS医療サービスへのア…

キャス博士の報告書:医療サービスの改善/臨床研究キャパシティ -p.39~

サービスの改善 127. サービス改善の中心となるのは、治療結果に関する体系的かつ一貫したデータ収集です。 128. レビューの過程で、最も基本的なデータや情報でさえ一貫性のある包括的な方法で確実に収集できていないことが明らかになりました。多くの場合…

キャス博士の報告書:臨床の決断の困難/人材/医療サービスモデル/トレーニングと教育 - p.34~

臨床の決断の困難 96. 児童や若者へのジェンダー医療で大きく議論に分かれることに、ジェンダー違和に対してホルモン治療をするべきかの問題があります。 新サービスのビジョンを策定するにあたり、レビューは同意の問題を検討しました。 それは、ベル対タヴ…

キャス博士の報告書:社会的移行/医療的措置/長期的アウトカム - p.31~

Social transition 社会的移行 71. 社会的移行の定義は、まだ確定してはいません。しかし、髪型や服装を変えたり、名前を変えたり、代名詞を変えたりするなど、異なるジェンダーとして生きるための社会的な変化を指すと広く理解されています。 72. 社会的移…

キャス博士の報告書:診断/その人個人にぴったりの治療計画/心理セラピーの重要性 - p.29~

診断 55. このレビューでは、若者がジェンダー違和の診断の価値をどのように認識しているかについて、さまざまな意見が聞かれています。多くの若者は、自分が病状にかかっているとは思っておらず、診断が自分の自律性や自己決定権を損なうと感じている人もい…

キャス博士の報告書:臨床的アプローチと管理/アセスメント - p.27~

臨床的アプローチと管理 43. ジェンダーに疑問を抱く児童や若者のケアや治療について、臨床家はさまざまな視点を持っており、最善のアプローチは何か、多くの人が混乱したままです。若者が何を望み、何を必要としているかについては、様々な見解があります。…

キャス博士の報告書:患者コホートの理解 - p.26~

患者コホートの理解 30. 本報告書では、紹介件数の増加の理由と、なぜ出生登録が女性である人が思春期に不釣り合いに増加しているのか、そしてこのことが医療サービスに与える影響について検討しました。 31. これは、以前の研究で調査されたコホートとは異…

キャス博士の報告書:中間報告 - p.25~

中間報告 25. 2022年、本報告書は中間報告書を発表し、初期のアドバイスを行いました。それは、エビデンスに基づいたサービス開発の重要性を示し、評価や治療への適切なアプローチを含め、ジェンダー不合やジェンダー違和を抱える児童や若者の臨床管理を支え…

キャス博士の報告書:キーポイントと推奨事項 - p23.~

キーポイントと推奨事項 16. 患者の紹介にあたって考えられるキークエスチョンについて述べると、この報告書は、既知と未知のことを示し、NHSが安全、効果的、思いやりを持って対応する方法について答えることしかできず、いくつかの問題はより広い社会的議…

キャス博士の報告書:要約と推奨事項 - p.20~

要約と推奨事項 1.このレビューの目的は、自分のジェンダーアイデンティティに疑問を抱いている、またはジェンダー違和を経験している児童や若者が高水準の医療を受けられるようにするための推奨事項を作成することです。彼らのニーズに適合する医療は、安…

キャス博士の報告書:言葉(Language) - p.18~

言葉(Language) 呼称(ラベル:Labels)は混乱を招く可能性があります;若者(young people)は呼称を役に立つと思うこともあれば、汚名と感じることもあります。このテーマについて、どのような言葉を使うのが最適なのか、コンセンサス(同意)は得られて…

キャス博士の報告書:この報告書について - p.16~

この報告書について 子どもと若者のためのジェンダー・アイデンティティ医療サービスに関する独立審査報告書は、NHS(国民保健サービス)イングランドから委託を受け、委託条件に規定されたこれらの医療サービスの提供に関する疑問について提言を行うもので…

BBCラジオインタビュー:キャス博士に訊く、キャス・レビューついて。

【記事紹介】《BBCラジオインタビュー:キャス・レビューについてキャス博士本人にインタビュー》『The Cass Review』の議長ヒラリー・キャス博士が、BBCラジオで答えたインタビューに字幕を付けました。現在のジェンダー医療の問題点について、わかりやすく…

キャス博士の報告書:議長による序文 - p.12~15

議長による序文 このレビューは、トランスジェンダーであることの意味を定義するものではなく、トランスジェンダーのアイデンティティの正当性を損なうものでも、人々が自分自身を表現する権利に挑戦し、医療を受ける権利を後退させるものでもありません。こ…

キャス・レビュー:子どもと若者のための ジェンダー・アイデンティティ医療に関する独立審査報告書

子どもと若者のためのジェンダー・アイデンティティ医療に関する独立審査報告書 ジェンダー・アイデンティティをめぐるさまざまな複雑な問題を抱える子どもや若者が、医療を通じて最善のサポートと専門知識を得ることは、全くもって当然のことです。 ヒラリ…